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さて、父が語った昔話を書いてきましたが、私がこれらの話を聞いたのは子供の頃でしたから、私の中でもすでに３０年以上の時間が経過しています。


私がある一定の年になると、父は私に自分の昔話をしなくなりました。何故だか理由はわかりません。


ただ、お寺のある六本木に行ったときなど、ハーディバラックスを眺めて当時の事をぽつりぽつり話し出すことはありました。


それと、冠婚葬祭の時にオークラとか帝国ホテルに行ったときなど、目を細めて昔話を始めることもありました。
晩年でも父はダンディーだったし、アメリカ軍人と遊んでいたとは思えない程、素晴らしいマナーの持ち主でした。


もっとも、これはその後に学んだものでしょう。父が駐留米軍の嘱託だったのは１９４０年代の後半〜５０年代の前半でしたから、当然、その後の人生ってものがあるわけです。
そのあたりの話はまだまだ、関係者も生存しているし、この場では書けない事ばかりです。

書けない事といえば、この最後の写真の人物は父と母なので、最大の関係者である母が生存しているため、まったく書けません（笑）


私が結婚後３年で生まれたことから推測すれば、この写真は１９５７年以前に撮られたものですね。
サスペンダーにバタフライなんて格好は今でもちょっと気合が入らないと出来ませんね。
サスペンダーまではＯＫですが・・・


実は、この写真を世間に出したいという思いが昔からありました。子供の頃からの思い入れがあったからです。
ひっそりとですが写真をアロハファクトリーでアップできてうれしく思っています。