8月6日、丸の内は快晴だった(そしてひたすら暑かった・・・)
台風も無事に日本海側に抜け、遥か彼方の日本海を北上中。都内はフェーン現象の真っ只中です。
事務所でグッタリしている私の携帯が鳴ったのは、そんな暑い午後の事だ。
低くうなる携帯を取ると、CirrusUの艇長であるスーさんの声が響いてきた。


「先週から油壺で台風の様子を見ているんだけど、今週末は風も安定するぜ!」


それならばという事で、木曜の深夜に出航して三宅島までロング・ディスタンスをやる話になった。
楽しい話っていうのは、いつも突然に飛び込んでくるものなんだよな(笑)そんな話は大歓迎だ。
私も一応はCirrusUのクルーなんだから、外洋航海で少しは鍛えないとイカンだろうというスーさんの考えもあっての事なんだろう・・・


仕事を片付けて自宅に戻り、シャワーを浴びるとW124に飛び乗って、一路油壺を目指して突っ走る。
すでに大量の酒類は車に積み込んであるし、着替えが入ったバッグをリア・カーゴに放り込むだけで、ファクトリーを飛び出して来たわけね。
今回の行程は9日深夜に油壺を出航し、13日に帰港する4泊5日のクルージングだ。
油壺ヨットクラブに到着した時、ふとアロハの発注が入ったらどうするかという不安が脳裏をよぎった。


だってさ、海の上じゃFomaが繋がらないじゃん(実際は通話できる区間もあったけどね・・・)
まあ、その場合はスマンですって事でお許し願うとするか・・・こんないい加減なネットショップのオーナーも珍しいよな(笑)


クラブハウスの前にW124を停めてドアを開けると、軽い潮の香りが車内に流れ込んできた。夜のヨットハーバーには静かな時間が流れているのだ。
私は酒をCirrusUに運び込み出航の準備を始めた。飲料水を積み込み、ライフジャケットを着ると準備は完了だ。
早速、前祝のビールで乾杯した後、スーさんと2人でチャートを確認した。ランタンの明かりの下でチャートを確認するのって、なかなか雰囲気あるよね。


すでに時間は23時30分になっていて、ハーバーは静かな波音に満たされている。今回はスーさんの愛犬ジェイは自宅でお留守番との事。3人目のクルーになれなくて残念だね(笑)
まあ、それだけハードなクルージングになるって事なんだろうから、気合入れて頑張らなきゃイカンな。
そして、いよいよスーさんと二人で恐怖の外洋クルージングが始まるのだ(笑)


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