高速フェリーを降りると、そこはギャンブラーの心をくすぐる聖地マカオだ。
この雰囲気はなんとも言えず独特なもんだよな。ギャンブルが好きな方ならわかるだろうが、勝負の前には緊張感と高揚感と包まれるものだ。
そんな不思議な感覚の中に足を踏み入れた時、ギャンブラーは無限の可能性に酔ってしまうものなのよ（笑）
俺たちはリスボアに荷物を置くと、その足でドッグレースに向かった。


カニドロームの周辺は大混雑だった。ギャンブル場なんざ世界中どこでも同じだよな。
行きはみんな幸せそうな顔をしているけど、帰りは怒り狂っていることだろう（笑）
とりあえず、競狗新聞を買ってはみたものの、当然の如く俺には中国語は読めない・・・
仕方なく万国共通の言語である数字を頼りにマークシートを記入する。
中国語マークシートの記入はハッピーバレー競馬場で経験しているので大丈夫だ。


パドックを見てみると赤いの白いのいろんな犬が歩き回っている。さすがにブルドックとかダックスみたいな奴はおらん！
早速、レースが始まった。犬どもは内ラチ沿いにウサギを追っていくわけよ。
ところがジョッキーが制御しているわけではないから、犬どもは本能で全力疾走し直線でバテバテになってしまうわけね。
まあ、そんな意味では競馬と違った買い方があるわけなんだよな。


結果として俺は大勝し、笑顔でカニドロームを出る事に成功したわけよ（笑）
内枠有利って事に気が付いた俺は天才かもしれない（ウハハ）
内枠からの流し狗券をたんまり買い込んだ俺が勝つのは当然のことよ！


私生活では嫁に頭が上がらない俺だが、ことギャンブルにおいては嫁の意見なんぞ聞かんのだ。
｢あの犬可愛い！｣とか隣で言ってるのだが、俺には何も聞こえんな（ガハハ）
嫁が止めなければもっと稼げたんだが、旅行の疲れもあって引き上げる事にした。
お犬様には感謝をしなきゃいかんな（笑）