ノーザンホースパークまではレンタカーを借りて行ったのだが、北海道の道は非常に走りやすいな。
マスタングで走ってみたいものだわ(まさに名前の通りに北の大地を豪快に走ってくれることだろう)
そんなことを考えながら車を走らせているうちに目的のノーザンホースパークに到着した。多少は迷うかと思ったがあまりにすんなりと到着したので、ちょっと拍子抜けだ。


車を停めて北の大地を踏みしめると、馬の匂いが漂ってきた。空は抜けるように青いし、芝生はひたすら緑に光っている。
こんな素晴らしい環境で生活できる引退馬は幸せだな。


せっかく乗馬が出来るのだから、ジョッキーの心理を知るためにちょっと試しに乗ってみた。
乗馬はちょっとした遊びで、今日は懐かしの名馬との対面が目的なのだからな。
ここでは乗馬も出来るのだが、俺にはそんなウエスタン趣味はない。
今日は懐かしの名馬と対面できれば良いのだ。


お目当てのダイナガリバーは最初に俺を横目で睨みつけやがった。
せっかく東京から会いに来てやった俺様に対する態度じゃね〜だろうが!と思った瞬間に、俺のほうに向き直ってゆっくり近づいてきた。
のんびり尻尾をふっている様子から俺に対する敵意はないようだ。そりゃあ当然のことなのだわ(笑)


それにしても引退すると馬は太るな、こいつの現役時代は464kg〜482kgだが、今や太りまくって600kgはありそうだ。
のどかな北海道でダイナガリバーと再会できるなんてこりゃあ夢かよ(笑)
俺とダイナガリバーの間をゆっくりした時間が流れている。残念だがここに嫁が入り込む余地はないようだな・・・。


俺たちは無言で別れを告げた、「また会いに来るから元気にしていろよな」心の中で小さくつぶやいた俺はシャカサインを送ってやった。

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