ウェルテル

 

金曜日の夜、吉祥寺の駅で電車を降りた瞬間に夜の香りが濃厚に漂ってきた。これからナイトライフを楽しむ人達の期待感や開放感が入り混じった複雑な香りが、湿度の高い夏の夜の風に乗って漂っている。
学生時代は夜遊びをする時に街の吐息を感じたものだけど、今夜は久しぶりに学生時代に戻った気分になっているよ。
8時だというのに、もう街はSwing Shiftの時間帯になったみたいだ。最高の夜になりそうな予感がするね。

ギターの平賀さんとA-Boy(ジョン・ローンっぽいね)待ち合わせの時間に余裕があったのでカフェでのんびり人通りを眺めていると、雨の金曜日なのにみんな幸せそうに歩いている。自分が20代だった頃もあんな風に見えていたのかな?確かに毎日が楽しかったからね。
私たちのサイトを応援してくれているA-Boyが、カフェに向かって足早に歩いてくるのがウィンドウごし見えた。
私が手を振って合図するとA-Boyは私に気が付いてにっこり微笑んだ。
さあ、私たちもGood Heartな仲間の所へ合流しよう。


A-Boyは細身のダークスーツにサングラスをかけている。ちょっとジョン・ローンに似ていないかい?
ikeはイタリア系が好みそうなチェックのスーツに赤のサスペンダー・・・(じじい!)
A-Boyとライブハウスの場所を確認すると、小雨が降る中を2人で歩き出した。
もう一人のベースマンは先に到着して、のんびりビールを飲んで待っているとの事だ。
ゆっくりした夜の時間が流れる街を歩いていると、目的地のライブハウスは私たちを何十年も前から待っていたようにそこに存在していた。
そう、やっと戻ってきたのさ、待っていてくれてありがとう・・・
地下に降りる階段をゆっくり進むとそこは約束の場所だったんだよ、今夜は楽しめそうだね!

Weltail主催イベントVol.2

 

ジャムセッション実は今夜、ウェルテルのイベントを訪問するまでにはLong Storyが隠されている。
アロハファクトリーの広報を担当してくれているA-Boyと酒を飲んでいる時に、この話は始まった。


ikeさん、素晴らしいバンドがあるんですがアロハシャツを3枚提供してくれませんか?」
「君の提案なら何でもOK!。ただ、唐突過ぎて話が見えないわけよ」すでにikeはヘロヘロ状態・・・
「実は平賀さんがギターで参加しているウェルテルってバンドがあるんですが、リーダーの宮崎さんはアロハシャツが好きなんだそうです。ステージで着ていただくように提供したいのですが?」
「なるほどね、平賀さんの参加しているバンドなら音は相当でしょ?。改めてOKです。」


実は平賀さんと私は仕事上の接点がある・・・
「では私が平賀さんと話を詰めますから29日の夜は体を空けておいてくださいね。」
A-Boyは私に命令すると早速携帯で連絡を取り始めた(A-Boyの判断は常に正しいからな)

リーダーの宮崎さんとキーボードの辺見さん翌日ウェルテルのHPをチェックしてみたが、緻密な作りには驚かされたね。
ドキドキしながら試聴したが素晴らしい音だったよ、久しぶりだねこんな気持ちになるのは・・・
そして6月29日の夜に私とA-Boy、宮崎さんと平賀さんの4人は新宿で会うことになった。今回のイベントの2日前の話だ。


初対面で宮崎さんの人柄に触れて、今回の話を持ち込んだA-Boyの判断を私は納得してしまった。
初めて会ったとは思えないほど話が弾み、初対面で話すような話題でない事まで会話の種になっている(キーボードの辺見さんが居たらもっと楽しかったでしょう)
宮崎さんと平賀さんの人柄なんだろうね。
こんなGood Heartな人達に着てもらえるなら大喜びです。
イベントでの再会を約して解散しましたが、ikeはこの時点でヘロヘロ(←バカ)


さて、イベント当日は会場に入り、待ち構えていたベースマンと合流するとビールで乾杯です。
共演者のまつもとみほさんのステージから見ることが出来ました。
私とA-Boyの2人は仕事の帰りだから当然スーツ姿ですが、実はプレッシャーを感じていました。
ところが、素晴らしいお客様ばかりなので私たちもスムーズに雰囲気に溶け込んでいけたのです。
(お店によっては排他的な雰囲気ってあるじゃないですか、ちょっとだけ心配でした)

アロハシャツが似合ってますね店内は混んでいて空いている席を探すと・・・最前列が空いていました・・・
うわ〜最前列か・・・(本音は隅っこでつつましく見たかったんです)
でも、そんな事はウェルテルの演奏が始まるとすっかり忘れてしまいました。


試聴で聴いた音を想像していましたが、それ以上にパワフルでソウルフルな演奏でした。
打ち上げの時に確認したらキーボードの辺見さんはJAZZやっていらっしゃるとの事だし、宮崎さんはゴスペル歌っているのですから当然ですよね。
レイ・チャールズみたいな渋い声で「Amazing Grace」歌い始めた時は大パニック(笑)ikeこの曲大好きなんです。
ソウル系のミュージシャンって時々この曲を歌いますからね。やっぱり本物だな〜って改めて大感動です。
「らせん階段」のビート感もライブならではの力強さがあって聴き応え充分でした。
参ったな!今夜はすごい夜になってしまったよ。


さて、ウェルテルのステージも終わり最後のジャムセッションです。
ここでアロハファクトリーが提供したシャツを着て演奏していただけることになっているのですが、さすがに最前列に居ると恥ずかしいので、ikeは隅っこに隠れてしまいました(照れちゃうよね・・・)
宮崎さん、アロハファクトリーのシャツをずいぶん褒めていただきまして大感謝です。
今だから言えます「どうもありがとうございました」
最後のジャムセッションの曲は「You've Got a Friend」素敵なタイトルの曲ですね(ジェームス・テイラーだったかキャロル・キングだったか??)


やはりミュージシャンの着こなしって独特のセンスがあって格好いいですね。
リーダーの宮崎さんは大柄なので、シックな黒のトロピカル柄が素敵でした。
キーボードの辺見さんは難しいボーダー柄がドンピシャリってかんじでは嵌っていましたね(一番似合ってたかも)
ギターの平賀さんは派手な柄を着ているのにクールなイメージを漂わせています。
みなさん私なんかより格好いい着こなしです。


アロハファクトリーとウェルテルとのお付き合いはまだ始まったばかりです。
今後ともアロハファクトリーが協力できることを考えていきたいデスネ。
取り敢えずは、アロハシャツのアドバイサーになってくださいね、ご意見ご要望をお待ちしていますから・・・
ウェルテルのみなさん、共演者のみなさん、スタッフのみなさん、そして当日の観客のみなさん、すべてに大感謝です!

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